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明治時代に誕生した日本を代表する毛織物メーカー。原糸の生産から最終工程までを自社一貫管理するそのこだわりについてご紹介していきましょう。
1905年に名古屋で創立された御幸織物。明治時代に誕生した日本を代表する毛織物の老舗です。原材料の調達から生地の生産までを自社にて一貫管理しており、1980年にはオーストラリアに自社経営の牧場を開設しました。日本の確かな物づくりの精神が生地づくりにも生かされており、さらに日本生まれのブランドなので、日本の四季に合わせやすいのも特徴です。
良質な羊毛を得るために自社牧場まで持つ御幸毛織。そのこだわりは「毛一本も他人には任せない」という精神にあらわれており、紡績、染色、仕上げに至るすべての工程を自社で行なっています。糸は自社生産以外にも世界中の希少な素材を積極的に仕入れており、それぞれの特性に合わせて最適な織機で丁寧に織り上げていきます。仕上げには英国のミルでしかほとんど見かけることのないペーパープレス加工を行ない、独特のぬめりや光沢感が生み出されます。
御幸毛織を代表するのが「ナポレナ」と呼ばれるシリーズ。旧式のシャトル織機を用い、余分なテンションを与えず時間をかけて織り上げたスーツ生地は、そのどれもが風合い豊かで極上の着心地を生み出します。
素材にもスーパー150’sウールや、南アフリカ産の最高品質モヘアを使ったチャンピオンモヘアなどの高級糸を惜しみなく使用。御幸毛織だけでなく日本の高級生地として国内外に知られています。
もうひとつの代表的なシリーズが「ミユキテックス」で、こちらは100年以上の歴史を持つ御幸毛織の伝統が息づいたこだわりの生地。また日本の夏に定着したクールビズ対応の「シャリック」は、軽量感と透湿性を高め、汗ばむ季節でも爽やかに着られる生地に仕上がっています。伝統だけでなく常に進化の歩みを続けていることを実感できるのが御幸毛織のスーツ生地です。
御幸毛織(みゆきけおり)の取り扱いは?
心斎橋のオーダースーツショップ紹介